2000年上方講談師旭堂小南陵（現南陵）師に入門し、南半球の名をもらう。南半球という変わった名前はちょうど2000年に開催されていたシドニーオリンピックに便乗して付けられたものだったが彼は『シドニーといえばコロニーの落ちた地だ』と一人喜んでいたという。絶滅寸前の上方講談復興のため熱心に修行するも、戦国時代や江戸時代のネタばかりの古典講談に限界を感じ、積極的に新作講談を創作していった。中でもガンダムは現代の忠臣蔵といえるほど大衆に浸透しており、しかも戦記モノなので講談の題材としてはうってつけとばかりに2006年に『がんだむ講談会』を旗揚げし大きな反響を呼ぶ。目下の課題は著作権問題だが『がんだむ講談はガンダムを知らない世代にもガンダムの面白さを伝えていけるものだ』と自信を持って活動を続けている。

SF、架空戦記などのジャンルで活躍する作家。精緻な考証とドラマ性に定評がある。ガンダム関連の著書としては『機動戦士ガンダム外伝−コロニーの落ちた地で…（上・下）』（角川書店刊）などがある。